インターネットが便利になったことにより、フィッシング詐欺の被害も急増しています。この記事では、フィッシング詐欺とはどのようなもので、具体的な手口や対処法、実際に被害に遭った時の行動や被害を未然に防ぐ方法まで徹底解説します。
フィッシング詐欺に関する情報をまとめているので、これから詐欺被害に遭わないためにもぜひ一読しておきましょう。
この記事を読むことで、フィッシング詐欺に対する理解が深まり、自分や周囲の人々を被害から守ることができるようになります。
フィッシング詐欺とは|インターネットでの詐欺手法の一種
フィッシング詐欺とは、インターネット上で行われる詐欺の一種です。不正なサイトやメール、SMSを利用して、個人情報やパスワード、クレジットカード番号を騙し取る手口が多く見られます。
- 届いたメールを誤ってクリックしてしまった
- 公式サイトと間違って番号を入力してしまった
など、届いたURLをクリックし、そのページ内でIDやパスワードを入力してしまい、個人情報が漏洩する仕組みです。
漏洩した情報をもとに、アカウントの乗っ取りやクレジットカードの不正利用が行われてしまいます。
対策としては、不審なメールやURLにアクセスしないこと、セキュリティソフトを常時更新し、個人情報の入力を慎重に行う必要があります。
なぜフィッシング詐欺が増えているのか
近年、フィッシング詐欺が増加傾向にあります。「フィッシング対策協議会」によると、被害報告件数は10万件を超える月もあります。その大きな理由として2つあります。
- ECサイトの利用者が増えている
- 手口が巧妙化されてきている
スマートフォンの利用者数が増加し、身近になったECサイト。Amazonや楽天市場などを利用している人も多いのではないでしょうか。届いたメールも本物そっくりであるため、本物と見分けが付きにくくなっていることも問題です。
見分けがつきにくいことにより、詐欺サイト経由で個人情報を入力してしまうケースが多発しているのです。
フィッシング詐欺の具体的な手口
フィッシング詐欺の具体的な手口として
- 銀行や通販サイトを装った詐欺メール
- SMSを使ったアカウント認証の詐欺
- スマホやパソコンのウィルス感染
などがあります。
「俺(私)は、絶対に騙されない」
と思っていても、メールが届くタイミングによっては騙される可能性があります。
- Amazonで買い物したタイミングでメールが来た
- 利用しているクレジットカードから通知が来た
- 頼んだ商品が届くタイミングで不在票のメールが来た
など、騙されないと思っていてもタイミングによっては騙される可能性があります。
銀行や通販サイトを装った詐欺メール
銀行やECサイトを装った詐欺メールは、フィッシング詐欺ではよくある手口です。実在する企業やサービスからのメールに見せかけて、個人情報やID、パスワードを盗もうとします。
不審に思った場合、メールに記載されたURLからアクセスしないようにしましょう。
SMSに届く企業からのメッセージ
SMSに届く企業からのメッセージも、フィッシング詐欺の対象になります。不審なリンクが記載されたメッセージや、個人情報の入力を求めるようなメッセージには注意が必要です。
正規の企業からのメッセージと見分ける方法として、電話番号や送信元アドレスを確認してください。信用できない場合は、無視して削除するか、直接企業に問い合わせることが安全です。
スマホやパソコンのウィルス感染
スマートフォンやパソコンのウィルス感染も、フィッシング詐欺の被害に繋がることがあります。
ウィルス感染によって、個人情報が盗まれたり、不正アクセスが行われたりする可能性があります。定期的にウィルス対策ソフトを更新し、感染していないかの確認が大切です。
フィッシング詐欺に遭ったらどうする?
もしフィッシング詐欺に遭ってしまった場合、すぐに警察や金融機関に報告しましょう。また、関連するアカウントのパスワードを変更し、クレジットカードを停止するなど迅速な対応が必要です。
被害を最小限に抑えるために、まずは冷静に状況を把握し、適切な行動を起こしてください。さらに、周囲の人にも注意喚起を行い、同じ被害が広がらないよう助け合いましょう。
警察庁のフィッシング報告に報告
フィッシング詐欺に遭った場合、フィッシング対策|警察庁Webサイト (フィッシング詐欺報告専用窓口)があります。
警察庁のホームページに掲載されていますので、被害報告を行うようにしましょう。
こちらの報告は、あくまでも
「被害者を拡大させない」
というものです。同じ被害者を少しでも減らすための情報提供をお願いいたします。
クレジットカードの停止やパスワードの変更
クレジットカードの不正利用を防ぐためには、まずカードを停止することが大切です。登録されているクレジットカード会社に連絡すれば、即時にカードの利用が停止できます。
また、不正利用された金額について調査が行われ、払い戻しも受けられる可能性がありますので、必ず報告するようにしましょう。
また、被害に遭っていない場合であっても、入力してしまったパスワードは漏洩しているため、速やかにパスワードを変更してください。
よくあるのが、同じパスワードを複数のサイトで使っている場合です。個人情報が盗まれているため、
- アドレス
- パスワード
この2つが漏洩した場合、二次被害が起きる可能性が高くなります。
たとえば、Amazonのフィッシング詐欺に遭ってしまい、同じアドレスやパスワードで楽天のログインも可能であれば最悪、悪用されてしまいます。
アドレスやパスワードは「使い回し」をしている場合は、すぐにでも変更をするようにしますよう。
新しいパスワードに変更する際は、過去に使用したことがない、英数字や記号を組み合わせた複雑なものにしましょう。
また、二段階認証を利用しているサービスがあれば、それも活用すると安全性が高まります。
IDとパスワードだけでなく、SMSで送られてくる認証コードが必要なログイン方法などを利用しているサービスもあります。
フィッシング詐欺を未然に防ぐには
フィッシング詐欺の被害を未然に防ぐためには、以下の対策が有効的です。
- 届いたURLはクリックしない
- セキュリティソフト(アプリ)を導入する
の対策を実践することで、フィッシング詐欺の被害を大きく防げます。
届いたURLはクリックしない
極論をいうと、「届いたURLは全てクリックしない」
くらいの習慣(癖づけ)をすると詐欺に合う可能性はグッと減ります。現在、詐欺を見極める方法のひとつに「誤字脱字」があります。ですが、AIの普及により誤字脱字は解消される可能性があるため見極めは困難になるのではと感じています。
だからこそ、詐欺に引っかかりたくない人は、届くURLは全て無視するくらいの気持ちを持っておきましょう。
セキュリティソフト(アプリ)を導入する
スマートフォンやパソコンに、セキュリティソフト(アプリ)を導入して詐欺を未然にブロックするのもおすすめの方法です。
セキュリティソフト(アプリ)を導入することで、詐欺サイトへのアクセスを防いだり、不正なメールを検出して遮断したりする機能があります。
完璧に防ぐことは難しいですが、詐欺に遭う確率を減らす意味でも大切な手段です。セキュリティソフト(アプリ)は、無料版・有料版があります。ニーズに合わせて選ぶようにしましょう。
フィッシング詐欺が使う有名企業名
フィッシング詐欺では、リンクに誘導させるために有名企業名が悪用されることがあります。以下にその事例をいくつか紹介します。
Amazon
Amazonを名乗るフィッシング詐欺では、アカウントのセキュリティ確認や注文確認を装ったメールが送られ、個人情報やクレジットカード情報が狙われます。
Amazonの利用は、公式アプリを利用することを心がけましょう。
楽天
楽天を利用するフィッシング詐欺では、楽天ポイントの獲得やキャンペーンの参加を装ったメールが送信され、ログイン情報やカード情報が狙われることがあります。
こちらもAmazon同様に、公式アプリから利用しましょう。
ヤマト運輸
ヤマト運輸を名乗るフィッシング詐欺では、荷物の受け取りや送料の確認、不在票をうたったメールが送られ、個人情報が詐取されることがあります。
原則、ヤマト運輸から届くメール(SMS)は無視しましょう。どうしても気になる人は公式サイトから「荷物お問い合わせシステム」を利用しての確認がおすすめです。
三井住友カード
三井住友カードを利用したフィッシング詐欺では、カードの利用明細やポイント確認を装ったメールが送られ、ログイン情報が狙われます。クレジットが乗っ取られてしまうと不正利用される恐れがあります。
公式アプリから利用するようにしましょう。
知識と注意で被害を未然に防ごう
フィッシング詐欺は日々進化して私たちの身近に潜んでいます。できる対策としては、URLのクリックを控える、セキュリティソフト(アプリ)の導入です。
これらの方法を実践し、被害を未然に防げるようにしましょう。今後もフィッシング詐欺に関する最新情報を発信していきますのでシェアをして被害者を減らすお力をお貸しください。